ケモノの物書き堂

猫メ けものの一次創作ブログ

瘡の王――クサノオウ



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            瘡の王――クサノオウ

 
 クサノオウはケシ科クサノオウ属に属する有毒植物です。薬としても使われます。クサノオウの語源は薬草として優れている草の王からきているという説もあります。春から秋の初めにかけて荒地などに咲くクサノオウは、鮮やかな黄色い4つの花びらが特徴的な花です。丸みを帯びた花びらや、茎や葉からでる黄色い汁は毒であるアルカノイドを含みます。そうとは知らず採っていた時期もありました。
 シリカゲルから取り出すときにクサノオウは花びらが分解しやすく、崩れてしまことが多いいですす。ただ、その花びらの黄色はハーバリウムにしても退色することなく鮮やかさを保ち続けます。クサノオウの花を硝子ドームに閉じ込めても、花の中心にある茎の芯が個性的で面白い作品に仕上がります。

丸葉紅――マブバルコウ


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丸葉紅――マブバルコウ


 秋になると朱色のラッパ型の花がいたるところで咲きます。蔓化のこの植物は、マルバルコウといい熱帯アメリカ原産の帰化植物です。江戸時代に観賞用として日本に入ってきたこの植物は、関東地方の西方から沖縄にかけて分布しています。
 朱色の5角形の花は中央と花の先端が山吹色をしており、花からは白いおしべとめしべが触覚のように突き出ています。
 何ともユニークなこのマルバルコウには細い線上の葉をつけるルコウソウ、この両品種を親に持つ園芸用のモミジマルバルコウなどの仲間がいます。
 また、朱色ではなくオレンジ色の花をつけるものもまれにあります。
 鮮やかな朱色が印象的なマルバルコウですが、そのユニークな形はどことなく泳ぐ金魚を連想させます。また、鮮やかな朱色が退色することもほとんどありません。ルコウソウの白と合わせれば、金魚と銀魚を模したハーバリウムの硝子ドームを作ることも出来るかもしれません。

犬蓼――イヌダテ

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               犬蓼――イヌダテ

 香辛料としてタデ酢などに使用されるヤナギタデに似ていますが、葉に辛みがなく食用にならないことからイヌダテとよばれているようです。
 夏から秋の初めにかけて咲くイヌダテはカマンマとも呼ばれ、赤飯に見立てておままごとでも使われてきました。紅葉したイヌダテの葉は、それはそれは見事な蘇芳色に染まります。
 紅色に染まったイヌダテをハーバリウムに入れたらさぞかし美しいでしょう。そう思ってイヌダテのハーバリウムを作ってみましたが、見事に1週間ほどで退色しました。退色したあとのイヌダテは白く、中に入った実が透きとおってみえます。
 ただ、仲間のオオイヌダテの中には白い花をつけるものもあります。イヌダテより大きなタデ科のオオイヌダテはハーバリウムにしても色がもともと白いせいか、種が透きとおって見えるぐらいの変化しかありません。
 また、同じダテ科の植物にオオケダテと呼ばれる帰化植物があります。在来のタデ科よりも大きなオオケダケは東南アジアから江戸時代に園芸用として持ち込まれたものです。山の林などに生えるオオケダケは赤紫色の美しい花と実をつけます。ハーバリウムにしてもオオケダケは退色することはほとんどなくその美しい色を保ち続けます。
 オオケダケの花は硝子ドームのメインにしても可憐で華がありますし、実はメインの花に添えても美しい赤紫でその存在を引き立てます。