ケモノの物書き堂

猫メ けものの一次創作ブログ

スワロウテイル狂詩曲

 

             
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            スワロウテイル狂詩曲


 
 恋というものは想いが通じ合わないと一瞬にして悲しみと化す。そんな過程を美しく描いたファンタジー短編がある。
 スワロウテイル狂詩曲を読んだときは鳥肌が立った。映像を脳内に送り込んでくる詩のような文章と、秘密の花園で繰り広げられる蠱惑的な男女の逢瀬。
 物語の紹介文とは異なる展開に困惑したものの、最後にそのからくりが分かる構成の巧みさ。まるで宝石のような美しいファンタジー短編だ。
 空に生きる竜と、海に生きる人魚。
 2人の見ているものは同じなのに、その想いが交わることはない。それは悲恋よりも悲しくて辛い結末かもしれいし、悲恋よりも幸福で幸いなことなのかもしれない。